α1。「トンネルを抜けると雪国であった」。川端康成の「雪国」だ。一発で記憶に残る出だしだ。情景が浮かぶ。一度でも電車旅行で似たような経験があれば尚更だ。トンネルは暗闇を連想させ出口がいつ来るか分からない。そこで突然、目映い開けた世界が眼に飛び込んでくる。雪一面の白銀の世界が。
α2。トンネルに居るような閉塞感。今それを感じる理由は幾つもあるだろう。気付かない振りをしたり、何事もないように受け入れてしまうことも可能だろう。まずは自分が抜け出すことだ。誰かと一緒に抜け出すのもいい。ただ日本という列車を動かす代表がトンネルの閉塞感を感じていないなら問題だ。
α3。国民がなにより求めているのは住みよい環境であり、将来に不安なく豊かに暮らしていける事だ。国民とは「心も」国籍も日本人の事だ。隣国・諸外国と仲良くするのと自国プライドを捨て受け入れる事は同じではない。「帰国した日本は中韓語の魔都だった」これだと困るのだ。日本ではない。