α1。心が動かされる文章とは何か。それは感情的な文章だ。ただし感情的な言葉は、争いや憎しみの元にもなる。感情は、喜びや悲しみを伝える。しかし同時に、ぶつかり合いをもたらす場合もある。感情的な表現は、切れ味鋭い両刃の剣と言える。感情は言葉・文章を発する人の主観の極みなのだ。
α2。「つまらない女と思われてもいいから側に居させて欲しいわ」。深夜のファミレスで聞いた言葉だ。隣の女性2人の会話だ。印象に残ったのでメモした。客観的な行為だ。彼氏への愚痴の流れで出てきた言葉のようだ。例示理由は、これに私の主観が発生したからだ。「直接、本人に言えば良いのに」。
α3。「私には夢がある」。キング牧師による演説の一文だ。彼の単なる主観的な思いだ。なぜ感動する名演説として歴史に残っているのか。そこに至る客観的な歴史事実が主観を際立たせているからだ。奴隷として黒人は長く差別されてきた。トイレ乗り物等での分離を観察できた事実があったのだ。