α1。話したい事があるのに言えない。言いたいが躊躇する。これが感情や状況の問題なら良い。つまり自分で冷静に言いたいことがある。しかし状況的に言わない方が良い。単に感情や私情であり言うとしこりが残る。例えば接客業で理不尽なクレームを受けたが、その場ではいったん聞くだけが良いとか。
α2。しかし言う自由、表現する自由の点では言うべきことは言うべきだ。自分の思いや意見を自由に話し、書き、ネット上でも紙上でも表現する権利は人類の最も貴重な権利の一つだ。近現代への転換点として、国や文明が著しく発展する起点としてフランス人権宣言に載り日本では五箇条の御誓文にある。
α3。日本の近現代への走り、明治元年に掲げられた五箇条の御誓文。その第一文を分かりやすく現代語訳すると次のようである。「広く人材を求めて会議を開き、議論を行い、大切なことはすべて多くの人の意見を聞いて公正な意見によって決めよう」。(原文:廣ク會議ヲ興シ萬機公論ニ決スベシ)。
α4E。このように世界においても日本においても発展の機運は、自由闊達な表現に発する。抑圧する君主制や停滞した幕府は常にこれを脅かそうとした。だからこそ雰囲気に流されず、恫喝や武力に屈せず、言いたい事を言う権利は守らないといけない。自分の思いを発する自由を味わえ。つぶやきでも。