α1。文章を書くことは実は大変ではない。書くことが難しく感じるのは、書くことと話すことが何か大きく違うのではないかと捉えていることから来ると思われる。話し言葉。書き言葉。これが実は大して変わらない。ここが文章上達への意識変革ポイントかもしれない。
α2。「話し言葉」と「書き言葉」。これを区別する用語として、「口語」と「文語」が使われてる。しかし、それは幕末や明治初期までの頃の話で、現在は日本語で読める文章のほとんどが口語体である。坪内逍遙ら文学者の言文一致運動で広まったと言う。
α3。だから書けないと悩むのは、実は話したいことが無いということと同じなのだ。人間が生きていれば今日はご飯がおいしかったとか、暑かったとか何か言いたいことが生まれる。これをそのまま文章として書けば良い。逆に長文で難しい論文・論説があって、言いたいことが伝わらないなら筆者が悪い。
α4E。難しい文章というのは筆者が悪いといったが、難しい理由は二つある。使う用語が難しいのと、何を言いたいかの焦点が絞れていない故の難しいだ。豊富な語彙は表現力を高めるが平易な言葉は力強い。言いたいことは一つで良い。私の場合は文頭に書いた。文章を書くことは実は大変ではない。